今日はN3文法にあたる「〜ておる・ております」の意味と使い方について話していきたいと思います。
「〜ておる・〜ております」の意味と使い方
実は「〜ておる・〜ております」という文法は敬語の中の謙譲語になるのですが、使い方はかなりシンプルで、結論からいえば、「〜ている・ています」の使い方とはほとんど同じで、「おる=いる」と考えて頂いて覚えやすいと思いますが、ただ一つ注意して頂きたいのは「おる」は謙譲語で、相手を「立てる」ため、自分や立てる必要のない対象には使えます。
謙譲語の意味は、自分の動作を改まった気持ちで相手に言う時に使う言葉です。
例えば、社外の人と会話する時の場合、社内の人間のことを言う時でも謙譲語の「おる」を使います、例えその社内の人間は社長だとしても同じです。
それから、子供とか動物にも使えます。例えば、「子供達は公園で遊んでおります。」「猫は木の上で寝ております。」子供や猫を立てる必要はないからです。
ちなみに、客観的に第三者の位置で一つの状況を述べている時にも「おる」を使います。例えば:「街に人々が集まっております。」
たまに方言や昔の言い方で他人に使うこともありますが、それは正規な謙譲語文法ではありませんので、ご注意ください。
「おります」は「おる」の丁寧語なので、さらに敬意の程度上では一段上になります。
文型
◉ 動詞(て形)+おる/おります
関連文型
◉ 〜ている/ています。
会話
会話1
電話対応で
もしもし、すみません、
そうなんですか!いつ
会話2
家電販売店で
すみません、
でも、
そうですか!
「いる」と「おる」を比較しましょう
普通語:私は今、テレビを見ている。
謙譲語:私は今、テレビを見ております。
普通語:その件については聞いている。
謙譲語:その件については伺っております。
普通語:そういう風に思っていない。
謙譲語:そういう風に思っておりません。
普通語:今はお客さんを案内しています。
謙譲語:今はお客様を案内しております。
普通語:すみません、田中はまだ戻っていません。
謙譲語:すみません、田中はまだ戻っておりません。
例文
英語:Migratory birds are flying in the sky.